
訪問着色掛け
今回、坂東市在住K様の訪問着の色掛け事例をUPします

もうすでに着物は解いてあります
きれいな色の京友禅の訪問着です。お客様曰く、
「いくらも着ないうちに派手になってしまった」と、いうわけでした
「誰かこのままほかの方(子供さん?娘さん?)は着る人がいませんか?」
「・・・・いません」
シミやヤケ等のないきれいな訪問着なので
この柄を残してこの上から「色掛け」をすることになりました
さてその前に・・・

いくら着ていないお着物でも作られてから数年~ウン10年経過しています
染める前に下洗いをしなくてはなりません
画像左側が衿の部分ですが、洗ってみてわかりましたが、手を加えた形跡が
輪ジミのようになっているのがその痕です
染めの段階か、それともしみぬきでもしたのか?
乾燥して見ると痕が残らないので大丈夫でしょう
おっと、ガード加工がしてありました
洗張りで使う洗剤はガード加工してあっても浸透し、
乾燥するとまたガード加工が残るすぐれものですが
染料はこのままではのりません(汗)
ガード抜きへ GO~


目引き染めが出来てきました
一枚目の写真と比べ大分落ち着いた雰囲気になったと思います
柄の中の金加工などは染まらずに残っています
今回の色は「藍鼠」をかけています
さて、お急ぎなのですぐに仕立屋さんへ

仕立上りです
実際は画像で見るよりもうちょっと、グレー色しています
寸法も元の寸法より少し身幅を広げました
これで気持ちよく着られることでしょう
間に合ってよかった(汗)
(完)

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